走る俺、走れ馬

市民ランナー&ラフィアン一口馬主の日記なり

I did it!

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世界遺産姫路城マラソン2018、走ってきました。今回は辛かった。本当に辛かった。

 

7:00過ぎに山陽姫路到着。地下駐車場に荷物を置いて、早々にアップへ。1Kmに満たないくらいのジョグをすると、ドリルもやってないのに意外と足取り軽やか。バネを使った走りが自然とできており、これは良い感じ。ストレッチ・ドリルと軽い流し3本をやって、地下駐車場に戻る。

 

前日までウェアをどうするか悩んでいたけど、晴れているし、日向では寒さを感じなかったので、ウェアは通常のランシャツに決定。ゼッケン付けや着替えや何やらやっていると、意外と時間を食った。

8:30を過ぎてから荷物を預けてスタート地点へ。ここ2年よりは後ろの位置取り。と言っても、1000人くらいのブロックなので、スタート台は余裕で見えるし、そもそもAブロックのスタートロスはたかが知れてる。晴れ間が出たのと、スタート地点は風が無かったので、スタートセレモニーの間に身体が冷え込むことがなかったのは良かった。

大会の男性アナウンスは姫路商の山口先生。高校時代、県大会のアナウンスと言えば山口先生だった。と言っても、県大会に出たことないレベルだったけれど。でも、自分が出場するレースで山口先生のアナウンスがある、ということ自体が姫路城マラソンに出る一つのモチベーションになっていたりする。神戸マラソンは自分のよく知ってる道を走るので感慨深いものがあるけれど、姫路城マラソンは、これはこれで感慨深いものがある。

それはさておき、レースプラン。とにかく前半16Kmまでは楽に行って、サブ3ペースでどこまでやれるか。25Km以上の練習はやってないし、12月1月の走行距離は150Km程度。とにかく不安だらけでスタートラインに。

 

スタート

スタートロスは17秒。想定内のスタートロス。 スタート直後は当然渋滞。去年よりは無理をせず、借金背負ってでも楽に行くことを心掛ける。1Km通過が4:36。仕方がない。2Kmが4:25……結構遅い。2Kmを通過して、広い道に出てからペースを落ち着かせる。

 

5Km 22:07(21:50)

最初の2Kmまでで、4:15/Kmペースで行った場合のお釣りである40秒をほぼ全て使う形に。早くも余裕が無くなったのは結構大きいけど、慌てず前半は4:15/Kmペースで。

……と思っていたけど、10Km手前にして早くも脚に疲労がきた。アップの時に感じた脚の軽さはなんだったのか、というくらいに脚が重い。向かい風で徐々に登りということもあるけれど、早々に4:15/Kmペースが辛くなってくる。

 

10Km 43:35(21:28)

5Kmまでの遅れは仕方がないけど、10Kmでもさらに遅れて完全に借金モードに突入。4:15/Kmどころか4:20/Km以上かかるラップが続き、かなりキツくなってきた。このままではサブ3なんて夢のまた夢……

このあたりで、沿道にいた子供がピアニカで負けないでを吹いてくれていて和む。夢前町に入って、沿道の人は少なくなるんだけど、集落の住宅が固まったあたりになると、みんな外に出て応援してくれるのがありがたい。

 

15Km 1:05:18(21:43)

ほぼ4:20/Km以上のペースに。全然身体が動かないし、脚が重いし疲労感がある。借金はさらに膨らみ、早くもサブ3が厳しい状況。借金返しに行って、最後に垂れたら終わり。でも、最後に垂れることを考えたら、もうこれ以上遅れられない。正念場を迎える。

 

20Km 1:26:22(21:04)
中間点 1:30:47

折り返し手前から上がって行く人を使って徐々にペースを上げ、折り返してからの下り基調で切り替えを図る。折り返してやっと身体が少し軽く感じられるようになったけど、通常はここから上げたら最後まで持たない。けど、もう行くしかない状況だけに、30Kmまでは無となり駆け下り、残りは我慢することに。

塩田温泉のあたりから、ピッチをしっかり刻めるようになり、自分の走りを思い出した感じ。これまでよりも少し速いペースで安定。でも、中間点の通過タイムを見ると、ちょっとサブ3には絶望的なタイム。2年前のギリギリサブ3でも、中間点は89分半だった。とにかく下りの間にペースを取り戻して借金返済するしかない。

20Kmを過ぎて、給水所の手前で1本目のパワーバージェル投入。練習で25Kmまでにハンガーノック気味になったこともあり、早めの補給を心掛ける。

 

25Km 1:47:16(20:54)

下りということもあって、速めのペースで安定。まだサブ3を諦めてない数人が付いてきているけど、後ろを構っていられる余裕はないので、とにかく前をガンガン交わしていく。落ちてきている人の後ろに付くとか、休んだらもう終わり。精神力を試される闘いに突入。しかし、25Kmで借金21秒。まだまだ厳しい……

 

30Km 2:08:24(21:08)

26Kmを過ぎたあたりで明らかな下りは終わり、ほぼ平坦(でも実際はわずかに下ってる)というところまできた。書写橋のところで、例年通り飛び出していく人が何人か居たけど、ここで踏んでも最後まで持たないのは分かっているので、自分のペースをとにかく維持。このあたりは、3回目という経験が大きい。

飛び出していった人の一部はそのままのペースでどんどん離れていく。でも、そんなの1人か2人くらい。あとは30Kmよりも手前で早々に下がってくる。飛び出したくなる気持ちはわかるけど、26Kmからは自重というものも必要なのだよ。

30Km手前で少し疲労を感じたので、2本目のパワーバージェル投入。で、30Kmで借金14秒まできた。残り12.195Kmで14秒。サブ3の可能性はかなり膨らんできたけれど、フルマラソンはここからが本当の勝負。まだまだ、失速したらそこで終了の厳しいレースは続く。カフェイン入りのショッツをどこで摂って、最後の踏ん張りに繋げられるか。そのあたりの判断も左右しそう。

 

35Km 2:29:32(21:08)

下っている32Kmくらいまではペースを維持できていたけど、32Kmを過ぎてサイクリングコースを折り返す手前で力が少し入らなくなってきた感覚が出てきた。これはマズイと、予定よりも少し早かったけど折り返す直前にショッツを投入。これでどこまで行けるかの勝負。

33Kmのラップで4:15を少し超えた。けど、力が入らない感覚は折り返す手前よりも少しマシになったのと、ここまでくるとペースを維持できない人ばかり(失速してサブ3が無理となり、心が折れてるのもあるだろうけど)で、これまで以上にガンガン抜くだけということもあって、思っていた以上に落ち込みがなく、向かい風になっているにも関わらず33Km以降はペースを維持できた。

借金はここでついに7秒に。まだまだ油断はできないけれど、サブ3が遂に現実的なところに。

 

40Km 2:50:12(20:40)

ペース維持したまま37Kmを過ぎ、後は姫路城へ向かうだけの5Km。東向きに走ることもあって、追い風を受けることになり、これまで以上に身体が動く。もう、これはビクトリーロードだ、という感じでドーパミン出まくり。

手元のGPSウォッチでは、ここにきてキロ4を切るペースを表示するようになる。息は上がってきたけど、腕が振れるので落ちる感覚が無い。前半苦しんだのが嘘のように、完全にゾーンに入った。40Kmで遂に借金を完済。通過タイムを見て、サブ3は確信。

 

ゴール 2:58:59(8:47)

40Kmを過ぎてもペースはキロ4。41Kmを過ぎて、やっと3時間ペーサーのうち、殿でサブ3ギリギリの人に声掛けしている人に追いついたくらい。ペーサーの先頭を1度も見ることが無かったな……
もう大丈夫だけど、ここまできたら最後まで目一杯行ったれと、腕を振ってペースを落とさず。姫路城に戻ってきて、最後の直線に入ったところでゴール地点の表示が2:58:40。あ、2時間59分切れる、と思って最後の直線もスパートして、きっちり2:58:59でゴール。最後の2.195Kmはちょうどキロ4ペース。

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 ゴール後

16Km過ぎての折り返しからゴールまで、集中を切らさずに走り切った。脳みそも重たいし、足の指・足の裏・ふくらはぎ・大腿四頭筋・ハムストリング・お尻・腰(脊柱起立筋)・肩甲骨周りとあらゆる部分に痛みが有り、全身フル動員してやり切った。途中で少しでも3時間超えてもイイやって思ったらアウトだっただろうから、自分の精神力も褒めたいし、これまでのフルで一番の達成感。いや、半端ない。

代償として、動物園内を歩いている時に至るところが攣って大変。何故か左腕上腕まで攣るし。とにかく、出し切った。やれば何とかなるもんだ、という結果だけど、本当はしっかり準備して臨むべきだよね^^;

でも、まぁ、よくがんばった、オレ。